単なるお化け屋敷ではない、Mystic Manor
香港ディズニーランドの訪問目的の1つ、ミスティックマナー乗車の記事です。
香港独自のエリア - Mystic Point
香港ディズニーランドは2011年にトイ・ストーリーランド、2012年にグリズリー・ガルチ、2013年にミスティック・ポイントを拡張オープンしてきました。トイ・ストーリーランドはパリにもあり、今後フロリダにも導入されますが、グリズリー・ガルチとミスティック・ポイントは完全に香港だけのエリアです。
この3つの中でも特に、私はミスティック・ポイントのミスティックマナーを楽しみにしておりました。何故かというと、ホーンテッドマンションの流れを汲んだ新しいアトラクションシステムだからです!その開発については、こちらの本が参考になります。
ミスティックマナーとS.E.A.
ミスティックマナーの主人、ヘンリーミスティック卿は世界中の珍しいものを収集する探検家です。彼はS.E.A.(Society of Explorers and Adventurers)にも所属しているので
東京ディズニーシーで誰もが知っているあの人とも交流があるという設定です。
(あの偶像を持っているお姿が…)
ヘンリー卿は肩におサルさんを乗せて椅子に座っているヒゲが特徴的な人です。ちなみにこの画像にある1899年はハイタワーⅢ世がシリキを手に入れて、失踪する年。芸が細かいです。
アトラクションのシステム
ミスティックマナーは「ヘンリー卿のコレクション品を彼が発明した電磁カーに乗って鑑賞する」というアトラクションです。
ヘンリー卿の相棒でもある飼い猿アルバートが、バリから持ち帰った不思議なミュージックボックスをいじってしまい、様々な展示品が勝手に動き出す…という展開です。ホーンテッドマンションのDNAを受け継ぐアトラクションですが、お化け屋敷ではなく雰囲気はディズニーシーのタワー・オブ・テラーに似ています。
このアトラクションの凄さは以下の3点に尽きます。
- なめらかに動く電磁カーとアニマトロニクス
- 素晴らしい音楽
- 意表を突くギミック
ミスティックマナーは東京のハニーハントと同様に、トラックレス(レールが無い)タイプのライドシステムなのでどこにどう移動するのか予想できないのが魅力の1つです。そしてミスティック卿やアルバートのアニマトロニクスのなめらかな動きも見どころです。しかもアルバートがめちゃくちゃ可愛い。いたずらする顔も、怯える顔も、とぼける顔も可愛い。
アトラクションの音楽は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の劇中曲を手掛けたダニー・エルフマン作曲のもの。怪しい雰囲気をまとっていて、耳馴染みが非常に良く、頭にずっと残るライド音楽です。
ギミックに関しては、楽器が勝手に動き出し、絵が動き出し、温室の植物に威嚇され、凍りそうになり、甲冑が歌い、巨大ボーガンに狙われ、ミイラから出てきた虫に襲われ…文字を起こしても「だからそれの何が凄いんだ?」と絶対伝わらない凄さがあるんです!
クライマックスは孫悟空の像が嵐を起こして襲ってくるのですが、ここのギミックは本気で意表を突かれました。
オリジナルへのオマージュ
お屋敷内の珍しい収集品には、ホーンテッドマンションでおなじみの胸像や、メデューサに変身する女性の絵画などが登場します。温室や甲冑もホーンテッドマンション由来のもの。
また、香港ディズニーランドには無い魅惑のチキルームですが、チキの神様は実はこのお屋敷内にいて、ゲストを吹き矢で攻撃してきます。
香港ディズニーランドからしてみたら、クラシックな部類に入る2つのアトラクションのアイコンが集結しているところもみどころです。
グッズ売場
アトラクションを出るとグッズ売場になっていて、ミスティック・ポイント独自のグッズがメインに陳列されていました。主にアルバートのグッズで、あとはS.E.A.に関するグッズもちらほら。
絶対、ミュージックボックスは買うんだ!と意気込んでいたのでここで無事に購入。価格はHK$328でしたが、良いのです。満足です。もちろん、本物のミュージックボックス(オルゴール)で、アトラクションの音楽が流れます。素敵。
アルバートのツムツムも買ったので、並べると大きさがわかりやすいかも。後ろのゴーストホストさんの存在感がスゴイ…。
後記・まとめ
アトラクションの待ち時間ですが、5分待ちだったので連続して乗ることができました。1度に4台の電磁カーが併行移動しますが、前2台と後ろ2台でちょっとだけ動きが違っていて見られるシーンが変わる部分があります。なので何回か乗ってその違いを体験するのが良いですね。
新しい技術がふんだんに取り入れられている、ホーンテッドマンションベースのニュータイプのアトラクション。香港でしか体験できないという、スペシャルな価値をぜひとも色んな人に知って欲しいものです。