Crazy Over 'D'

海外ディズニーへの旅ログ

震災による休園から営業再開したTDSのこと

DVD、Blu-rayを整理していたところ、友人が撮り溜めたパーク内のビデオをBlu-rayに焼いてくれたものが出てきて思わず鑑賞。
2012〜2013年頃のTDRのパレードやショーの動画がたんまり収録されていて懐かしさに浸っていました。オチェのテラスから撮影したミシカが最高!

ミシカを観ていて思い出すのは、震災後の休園から再開した日の公演。
再開日のディズニーシーのことをいろいろと思い出したので記しておこうかと思います。

休園から営業再開まで

2011年3月11日に東日本大震災が発生し、翌日から東京ディズニーリゾート全体が運営休止に。東京湾に面しているディズニーリゾートですが津波の影響はなく、液状化現象の影響があったのではと言われています。もちろん電力供給の問題もあったのだと思います。運営再開までの約1ヶ月の間は特別なCMも放送されていました。

ディズニーシーの再開

ディズニーランドは4月15日に日中の営業を再開し、夜間営業は4月23日に再開しました。それに遅れて、4月28日にディズニーシーは運営を再開。本来であれば4月23日から10周年のイベントが開始される予定でしたが、イベント自体の開始は9月に延期*1となり、新施設の「グリーティング・トレイル」と新しいレギュラーショー「テーブル・イズ・ウェイティング」、「ファンタズミック!」だけがこの日スタートしました。

運営再開が決まっても、余震や電力、放射能の心配が大きく、世間には娯楽を求める雰囲気はほぼ無かったと記憶しています。それでも東京ディズニーリゾートのために出来ることは、来園することだと考えて再開日にインすることを決めました。

オープン時間より早めにエントランスには到着していて待機していたのですが、あちこちで再開に向けての感想を求めるテレビの取材をしているのが印象的でした。(私達も朝ズバッ!の取材を受けたのでした。多分、放送はされていない。)

いつもと同じ情景と違う情景

朝9時を迎えて、いざ入園。私にとっては約2ヶ月半ぶりのTDSでした。
10周年のイベントが延期になったので、エントランスでお出迎えしているミッキーたちの格好は5周年の衣装のまま。「当たり前か〜」という会話を交えながら、しばらくウェルカムグリーティングを観ていました。*2

再開日は風船も売られていました。
ヘリウムが不足したのはその後だったかな。風船はしばらく販売休止になったはずです。

エントランスではあまり実感がなかったのですが、パークに入ると人がまばら。まさにスカスカ状態で人が全然いないのです。
オープン直後のニューヨーク・デリ前の様子。今では絶対考えられない状態です。

そのままパークを1周しましたが、どこも同じ状態で唯一人が集まっていたのはこの日から始まったグリーティング・トレイルだけでした。

インディー・ジョーンズも待ち時間0分。乗り場に着いたら、私と友人2人だけの貸し切り状態。さすがにこの日の写真は買いましたね。
購入した写真を受け取ったあとにトレイルのミッキーに会いに行って、サインをしてもらったのは良い思い出。ミッキーにも2人だけで乗ったの?って驚かれたなぁ。

レジェンド・オブ・ミシカ

ザンビでのんびりお昼を食べてミシカの時間になったので外に出てみたところ、強風のため休止になるとアナウンスが。しかしゲスコンのキャストさんたちは「まだわかりませんので、このままお待ちください!」と必死にスピール。一体どっちなんだ???と戸惑いながらも、そのまま待っていたら風バージョンでミシカ開始。

途中で休止になってしまうのでは…とハラハラしましたが最後まで完遂。まさにレジェンド・オブ・ミシカでした。確かに風はあったけど、みんなの衣装を羽ばたかせていてとても神秘的でした。拍手もすごかった。

エンディングのシー・オブ・ドリームスがかかり、ミッキーの「世界は1つ、僕らは家族」のセリフに甚く感動しました。このセリフが特に刺さる時勢でしたので。

新しいショーたち

「テーブル・イズ・ウェイティング」はこの日からドックサイド・ステージにてレギュラーショーになり、私達は15:30の回を観賞しました。ミニーが登場したときの周りのどよめきは忘れられない思い出。*3

夜になり、ハーバーには「ファンタズミック!」を待つ人でいっぱいになりました。この頃の私は海外の情報には疎く、全く前情報がない状態で鑑賞しました。
ソーサラーハットのバージやウォータースクリーンの演出などどれも新鮮で、一気にファンタズミックの世界観に魅了されました。たっぷりヴィランズも活躍しますしね。

そういえば、当時はディズニーシーに初めてシンデレラ登場!ってすごく報道されていたなぁ。推すところはそこか?という違和感。笑

終わりに

ミシカ公演のあのキャストやパフォーマーの皆さんの絶対開演して完遂するぞ!という意気込みと、それに引き寄せられるゲストの期待感は、やはり地震発生時にミシカを途中休止しないといけなかったところから来ていたのかなぁ。と思っています。
ミシカをやり遂げる=もう大丈夫だよ。というメッセージに受け止めた人があの瞬間たくさんいたと思います。

それと同じように、夜のファンタズミック!公演後もそういった雰囲気に満ちていた記憶です。10周年のお祝いはまだ始められないけれど、ディズニーシーは新しいことも始めて、楽しみを求めにくる人たちの準備ができましたよ。という大きなメッセージを感じた特別な1日でした。

再開後の閑散具合と時勢から、本気で東京ディズニーリゾートの事業が傾くのではという心配が自分の中ではあり、この年は年パスを購入したり、ファンダフル・ディズニーに入会したり、出来る限り貢献できることをしていった年でしたね。

しかし、そのときOLC株を買って貢献していたら良かったのになぁ、というのは今だから思えることですね。。

 

*1:TDSオープン日の9月4日に開始

*2:当時はまさかこの衣装がレギュラー化するとは思いもしません

*3:2008年のディズニー・ア・ラ・カルト時代と衣装が変わったため