Crazy Over 'D'

海外ディズニーへの旅ログ

Mickey and the Wondrous Bookについて

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香港ディズニーランド10周年を記念してリニューアルした新エンターテイメントショー
それがMickey and the Wondrous Bookです。

www.hongkongdisneyland.com

FantasylandのDisney's Story Book Theaterで上演されているステージショーですが
噂に違わぬ素晴らしいショーでした!
アトラクションが5〜15分待ちの香港でも、こちらのショー待ちは1時間前からしっかり人が集まります。
香港ディズニーランドの年パス「Magic Access」のプラチナを所持している人なら開園25分前から劇場に入場が可能。それ以外の人達は15分前から入場となります。
お国柄、入場時は人を押しのけてぐいぐい良席を求める人で溢れるのでご注意を。

※以下、ネタバレを含みます

ストーリーは、ミッキーとグーフィーが魔法の本を見つけたところから始まります。
本から飛び出てきたオラフを元の物語の世界に戻すため、ミッキーは本の中へ入り込み、様々な物語を冒険していく…というもの。

ミッキー、グーフィーはトーキングヘッド仕様。
本から出てきたオラフはパペット仕様となっています。パペットのオラフが生き生き動くのも注目点です。

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ミッキーが旅する物語と楽曲は以下のとおり。
すべて生歌だし、ダンサーさんのパフォーマンスも最高!

ジャングル・ブック/The Jungle Book
・The Bare Necessities
・I Wanna Be Like You

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■3人のプリンセス
・Part of Your World(リトルマーメイド/The Little Mermaid)
・When Will My Life Begin(塔の上のラプンツェル/Tangled)
・Touch the Sky(メリダとおそろしの森/Brave)

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■アラジン/Aladdin
・Friend Like Me

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プリンセスと魔法のキス/The Princess and the Frog
・Almost There
・Dig a Little Deeper

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アナと雪の女王/Frozen
・Let It Go 

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セット転換、映像、照明、炭ガスや炎などの特殊効果が組み合わさり
ディズニー映画の世界へ誘われる様は圧巻。
そこに生歌、ダンス、時には生演奏が合わさるんだから、文句の付けようがありません。

特に私が気にいったのはティアナのシーン。
星明かり(エヴァンジェリーン)の下で、Almost Thereを歌い始める演出が素晴らしすぎる。しかもルイスを彷彿とさせるトランペッターとともに登場って!
そこから映画同様、夢見る自分のお店で歌い上げる様がかっこいいの何の。
日本で「プリンセスと魔法のキス」は影が薄い(というか存在が黙殺されてる)のが本当悔やまれる。
プリンセスの格好ではないティアナがパークに出てくるのはこのショーだけではないでしょうか。
アメリカでグリーティングしているのはドレス姿なので。

それにしても、取り上げられる題材がかなり新しい作品に寄ってきていますね。
クラシック作品がジャングル・ブックだけですし、リトルマーメイドもアラジンも約20年前のもの。
ラプンツェルメリダ、ティアナ、エルサ…最近のディズニー映画のプリンセスがフューチャーされるのは喜ばしい限り。

そしてこうした新しいショーを観て、日本だけ置いてけぼりになっていると思ったのは、思い過ごしではないと思います。
出演キャラクターもそうですが、舞台装置やシンガー、ダンサー然り。
東京のエンターテイメントはこの先ここまでのレベル同等のものを観せてくれるのだろうか、と憂う気持ちが正直なところです。

去年アナハイムで私たちが見損ねた「Mickey and the Magical Map」。
そのショーからインスパイアされて生まれたこちらのショー。
パリにも同等と思われるショー「Mickey and the Magician」が今夏にも開始されるアナウンスがありました。
東京も拡張工事の内容発表でこういうショーの導入アナウンスが出ることを祈るばかりです。

disneyland.disney.go.com

disneyparks.disney.go.com

香港ディズニーランドの旧正月2016

旅行前、もしかしたら旧正月のイベントに日程が当たるかな〜と淡い期待を抱いていました。
見事、到着日に旧正月イベントが開始!
イベント名は「“A Happily Ever After” Chinese New Year」
10周年イベントとの合同開催だとわかる名称ですね。

Hong Kong Disneyland Resort Brings Good Fortune, Affection and Magic With a Double Celebration of Chinese New Year and Valentine’s Day in 10th Anniversary

2016年、香港の旧正月は2/8〜2/10と定められていて
香港ディズニーランドのイベントは1/29〜2/21の期間に開催されます。
主なイベント内容は以下のとおり。

◆メインキャラクターのコスチューム
ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、グーフィー、プルート、チップ、デール、ダッフィー、シェリーメイについて
昼のパレード「Flight's of Fantasy Parde」前後でコスチューム変更。
前は10周年記念、後は旧正月のそれぞれコスチュームに変わる。

◆旧正月ミッキーのドローイングクラス
Animation Academyで旧正月の帽子をかぶったミッキーの描き方を教えてくれる。

◆旧正月特別メニュー
各お店で特別メニューを展開。

◆旧正月グッズ
ミスティックポイントのアルバートをメインとしたグッズ等が発売

で、実際行ってみたところ…
やはりキャラクターグリーティングが大きなところを占めていておりました。
パーク内で写真を撮ったのはドナルドとデイジーだけでした。
ミッキー&ミニーは並ぼうとしたらラインカットされていました。18時近かったからね。

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ガイドのデザインが旧正月の絵柄になっていましたね。
香港のガイドは週替りで発行されるので今はまた違った絵柄かも。
私達が行った時は、こんな感じでした。

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あとはキャストさんに貰えるシールも旧正月のデザインになっていました。
本当はダッフィーとシェリーメイのシールもあったはずなんだけど
それを持ってるキャストさんに遭遇しなかった。

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ホテルでは、エンチャンテッドガーデンレストランのキャラクターが旧正月のコスチュームになっていました。
パークのとは違ったコスチューム。

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パークのエントランスには倒福が飾られているけど
倒福ですら、ミッキー型に!これは驚きでした。

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締めはAがおみやげに買った旧正月コスチュームのミキミニぬいぐるみ!

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こうして列挙してみると、結構旧正月な感じになっていたんだなぁ。
イベント開始日よりも前からグッズは販売していたようです。
日本みたいに、この日から販売!ってことが海外ではないので、いつの間にか始まりす。
このご時世でも、香港は正式な情報が得られにくいので
ピンポイントで◯◯が欲しい!とか、◯◯したい!となっても情報収集が難しいパークですね。

単なるお化け屋敷ではない、Mystic Manor

香港ディズニーランドの訪問目的の1つ、ミスティックマナー乗車の記事です。

香港独自のエリア - Mystic Point

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香港ディズニーランドは2011年にトイ・ストーリーランド、2012年にグリズリー・ガルチ、2013年にミスティック・ポイントを拡張オープンしてきました。トイ・ストーリーランドはパリにもあり、今後フロリダにも導入されますが、グリズリー・ガルチとミスティック・ポイントは完全に香港だけのエリアです。

この3つの中でも特に、私はミスティック・ポイントのミスティックマナーを楽しみにしておりました。何故かというと、ホーンテッドマンションの流れを汲んだ新しいアトラクションシステムだからです!その開発については、こちらの本が参考になります。

books.disney.com

ミスティックマナーとS.E.A.

ミスティックマナーの主人、ヘンリーミスティック卿は世界中の珍しいものを収集する探検家です。彼はS.E.A.(Society of Explorers and Adventurers)にも所属しているので
東京ディズニーシーで誰もが知っているあの人とも交流があるという設定です。
(あの偶像を持っているお姿が…)

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ヘンリー卿は肩におサルさんを乗せて椅子に座っているヒゲが特徴的な人です。ちなみにこの画像にある1899年はハイタワーⅢ世がシリキを手に入れて、失踪する年。芸が細かいです。

アトラクションのシステム

ミスティックマナーは「ヘンリー卿のコレクション品を彼が発明した電磁カーに乗って鑑賞する」というアトラクションです。
ヘンリー卿の相棒でもある飼い猿アルバートが、バリから持ち帰った不思議なミュージックボックスをいじってしまい、様々な展示品が勝手に動き出す…という展開です。ホーンテッドマンションのDNAを受け継ぐアトラクションですが、お化け屋敷ではなく雰囲気はディズニーシーのタワー・オブ・テラーに似ています。

このアトラクションの凄さは以下の3点に尽きます。

  1. なめらかに動く電磁カーとアニマトロニクス
  2. 素晴らしい音楽
  3. 意表を突くギミック

ミスティックマナーは東京のハニーハントと同様に、トラックレス(レールが無い)タイプのライドシステムなのでどこにどう移動するのか予想できないのが魅力の1つです。そしてミスティック卿やアルバートアニマトロニクスのなめらかな動きも見どころです。しかもアルバートがめちゃくちゃ可愛い。いたずらする顔も、怯える顔も、とぼける顔も可愛い。

アトラクションの音楽は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の劇中曲を手掛けたダニー・エルフマン作曲のもの。怪しい雰囲気をまとっていて、耳馴染みが非常に良く、頭にずっと残るライド音楽です。

ギミックに関しては、楽器が勝手に動き出し、絵が動き出し、温室の植物に威嚇され、凍りそうになり、甲冑が歌い、巨大ボーガンに狙われ、ミイラから出てきた虫に襲われ…文字を起こしても「だからそれの何が凄いんだ?」と絶対伝わらない凄さがあるんです!
クライマックスは孫悟空の像が嵐を起こして襲ってくるのですが、ここのギミックは本気で意表を突かれました。

オリジナルへのオマージュ

お屋敷内の珍しい収集品には、ホーンテッドマンションでおなじみの胸像や、メデューサに変身する女性の絵画などが登場します。温室や甲冑もホーンテッドマンション由来のもの。
また、香港ディズニーランドには無い魅惑のチキルームですが、チキの神様は実はこのお屋敷内にいて、ゲストを吹き矢で攻撃してきます。
香港ディズニーランドからしてみたら、クラシックな部類に入る2つのアトラクションのアイコンが集結しているところもみどころです。

グッズ売場

アトラクションを出るとグッズ売場になっていて、ミスティック・ポイント独自のグッズがメインに陳列されていました。主にアルバートのグッズで、あとはS.E.A.に関するグッズもちらほら。
絶対、ミュージックボックスは買うんだ!と意気込んでいたのでここで無事に購入。価格はHK$328でしたが、良いのです。満足です。もちろん、本物のミュージックボックス(オルゴール)で、アトラクションの音楽が流れます。素敵。
アルバートのツムツムも買ったので、並べると大きさがわかりやすいかも。後ろのゴーストホストさんの存在感がスゴイ…。

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後記・まとめ

アトラクションの待ち時間ですが、5分待ちだったので連続して乗ることができました。1度に4台の電磁カーが併行移動しますが、前2台と後ろ2台でちょっとだけ動きが違っていて見られるシーンが変わる部分があります。なので何回か乗ってその違いを体験するのが良いですね。

新しい技術がふんだんに取り入れられている、ホーンテッドマンションベースのニュータイプのアトラクション。香港でしか体験できないという、スペシャルな価値をぜひとも色んな人に知って欲しいものです。